競馬の仕組み

競馬のクラス分けとは? 未勝利・条件戦・オープンの仕組み

競馬の見方を、公式情報と公開事実からやさしく整理します。

未勝利から条件戦・オープンへ進むクラスの階段と出走条件を整理した図解
クラス表記 → 収得賞金 → 昇級・格上挑戦 → 相手関係

この記事で分かること

  • 新馬・未勝利からオープンまで、JRA平地の基本的な区分が分かります。
  • 収得賞金と、実際に受け取る本賞金を区別できます。
  • 昇級、自己条件、格上挑戦を今回の相手関係へ結び付けられます。

JRAの競走馬は、主に収得賞金を基準として、新馬・未勝利、1勝、2勝、3勝、オープンへ進みます。クラスは実際にもらった賞金の総額や、生涯の勝利数をそのまま示すものではありません。

JRA平地競走の制度確認日:2026年8月13日

クラスの階段とオープンの中身

収得賞金による区分
クラス収得賞金見方
1勝クラス500万円以下生涯1勝とは限らない
2勝クラス501万~1000万円1勝クラス勝利などで進む
3勝クラス1001万~1600万円条件クラスの最上段
オープン1600万円超オープン特別、L、重賞などへ

これはJRA平地競走の基本を表した模式図です。障害競走や地方競馬は仕組みが異なります。GIへ出るためにGIII、GIIを順番に勝つ制度ではなく、各競走の年齢、性別、収得賞金、選定順などの条件を満たす必要があります。

賞金と条件の用語を分けよう

収得賞金
競走条件、つまりクラスを区分するための計算上の金額です。馬主がそのまま受け取る金額ではありません。
本賞金
各競走の上位馬へ交付される賞金です。収得賞金とは目的も計算方法も異なります。
条件戦
主に1勝、2勝、3勝クラスに区分された競走を指す一般的な呼び方です。
オープン
収得賞金による下級条件の制限がない区分です。誰でも無条件に出走できるという意味ではありません。
リステッド
重賞に次ぐ重要なオープン特別で、レース名の後ろに(L)と表記されます。
自己条件
その馬が現在いるクラスに合う競走を指す競馬表現です。

完全架空の馬で昇級を計算

架空馬「クラスノート」の収得賞金台帳
出来事加算合計次の基本クラス
デビュー前0万円0万円新馬
新馬戦を1着400万円400万円1勝クラス
1勝クラスを1着500万円900万円2勝クラス
2勝クラスを1着600万円1500万円3勝クラス
3勝クラスを1着900万円2400万円オープン

馬名と履歴は完全な架空例です。実際には重賞2着で収得賞金が加算される場合や、地方からの転入などもあるため、「勝利数=クラス」とは限りません。加算額だけを見て馬の強さを一要素で断定せず、今回の相手、距離、負担重量も確認します。

出馬表でクラスを読む手順

  1. まず「3歳」「3歳以上」など、出走できる年齢の条件を確認します。
  2. 1勝、2勝、3勝、オープンのどこに位置するレースかを見ます。
  3. 馬齢、別定、ハンデなど、負担重量の決め方を別の条件として確認します。
  4. 昇級初戦、自己条件、格上挑戦のどれかを把握し、相手強化の程度を考えます。
  5. 最後に距離、コース、馬場がその馬へ合うかを重ねます。

競馬のクラス分けの仕組み

大まかな順序は、新馬・未勝利、1勝クラス、2勝クラス、3勝クラス、オープン特別、リステッド、G3・G2・G1です。上へ行くほど常に全馬が強いと一行で決めるのではなく、出走条件や負担重量も確認します。

現在のJRA平地における収得賞金による区分は、500万円以下が1勝クラス、501万円から1000万円が2勝クラス、1001万円から1600万円が3勝クラス、1600万円超がオープンです。

未勝利戦とは? 新馬戦との違い

新馬戦はまだ競走へ出走したことのない馬を中心とする競走です。未勝利戦は、原則としてまだ勝利のない馬が初勝利を目指します。新馬戦で勝てなかった馬は、次に未勝利戦へ進むことが多くなります。

未勝利馬でも重賞で2着するなど収得賞金を得る例があるため、勝利数だけでは区分を説明し切れません。

1勝クラスとは? 500万下との違い

1勝クラスは、原則として収得賞金500万円以下の馬が出走するクラスです。以前の「500万円以下」という呼称が新しい名称へ変わり、2021年から新呼称のみになりました。

名称は分かりやすくなりましたが、1勝クラスにいる馬が必ず生涯1勝とは限りません。地方からの転入や重賞での収得賞金など、経歴により例外があります。

条件戦とは?

条件戦は、収得賞金によるクラス分けの結果、1勝・2勝・3勝クラスに区分された競走です。年齢や性別などの出走条件は、各レースの出馬表や番組で別に確認します。

収得賞金とは?

収得賞金は、まず競走条件、つまりクラスを決めるための計算上の金額です。出走馬の選定では競走ごとの優先順位や出走馬決定賞金などが使われるため、両者は同一ではありません。馬主が実際に受け取る本賞金や獲得賞金とも別です。

平地では新馬・未勝利を勝つと400万円、1勝クラス勝ちは500万円、2勝クラス勝ちは600万円、3勝クラス勝ちは900万円が収得賞金へ加算されます。重賞では2着でも加算される場合があり、「1勝で必ず一段だけ上がる」とは限りません。

自己条件とは?

自己条件は、その馬が現在所属するクラスに合う競走を指す一般的な競馬表現です。3勝クラスの馬が3勝クラスの競走へ出る、といった場面で使われます。

「自己条件に戻る」は相手関係が楽になる可能性を示しますが、距離、馬場、斤量まで有利になる保証ではありません。

格上挑戦とは?

下級条件の馬がオープン競走へ出走することを格上挑戦と呼びます。挑戦できる競走には個別の出走条件があり、希望すればすべての馬が無条件で出られるわけではありません。

格上挑戦だから即消しにせず、斤量、適性、これまでの走りが相手強化へ対応できるかを確認します。

昇級初戦とは?

前走を勝って一つ上のクラスへ初めて出走することを、昇級初戦と呼びます。相手が強くなる一方、勝ち上がった内容や成長が通用する場合もあります。

前走着順だけで決めず、勝ち時計、着差、相手、今回の距離・馬場を確認します。新馬・2歳戦の勝ち上がりは新馬戦・2歳戦の記事と合わせて読みます。

オープンとリステッドの違い

オープンは収得賞金による下級条件の制限がない競走区分です。その中に、オープン特別、リステッド、重賞があります。リステッドは重賞に次ぐ重要な特別競走で、(L)と表記されます。

リステッドは重賞そのものでも、G4でもありません。オープンの中の位置づけを分けて覚えます。

降級制度はいつ廃止された?

JRAの降級制度は2019年夏に廃止されました。以前は年齢と時期によりクラスが下がる仕組みがありましたが、現行制度を読むときに昔の「降級馬」という感覚を持ち込まないようにします。

まとめ

クラス分けは主に収得賞金を基準にします。1勝クラスは生涯1勝の意味ではなく、リステッドは重賞に次ぐ特別競走です。昇級、自己条件、格上挑戦は相手関係の変化として読み、ほかの条件も重ねます。

競馬のクラスでよくある質問

1勝クラスの馬は全員、生涯1勝ですか?

違います。クラスは主に収得賞金で決まり、地方競馬からの転入や重賞での加算などもあるため、生涯勝利数と一致しない場合があります。

新馬戦には何度も出られますか?

新馬戦は、まだ競走へ出走したことのない馬を中心とする競走です。一度出走した後は、勝てなければ通常は未勝利戦へ進みます。

未勝利馬が重賞へ出ることはありますか?

あります。個別の出走条件と選定を満たす必要がありますが、重賞で2着となり収得賞金を得る未勝利馬もいます。

GIIIを勝たないとGIIやGIへ出られませんか?

そのような必須の順番ではありません。各競走の出走資格や選定基準を満たせば、GIIIを経ずに上位の重賞へ出る場合もあります。

収得賞金は馬主が受け取る賞金ですか?

いいえ。クラス分けのための計算上の金額です。実際に交付される本賞金や、データ欄の総賞金とは分けて覚えます。

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